比べない

日記

2023年07月09日

暑い。湿気もある。内側から攻めてくる暑さだ。コーヒーを切らしていたから缶コーヒーを買いに行った。自販機でのドリンクは控えているが、たまにはいいか、と思う。自販機で買うことでしか得られない不思議な感覚があるから。なぜか分からないけど、自販機を支えている石のようなものが美しく見えた。

色んなものが美しく見えるときがある。電柱や人の群れの動きなど。不思議な感覚だ。今日の精神状態は良好な気がする。4/5点くらいかな、今日は。最近、1点、2点が続いていたから嬉しい。良好だから、全ての景色が少し優しく見える。

家に戻って、パソコンに向かう。とりあえず日記を書こうと昨日のことを思い出す。日記を書くのは当日の方がいいのだろうか。出来事や気付いたことはなるべくメモを取るから、次の日の朝でもスラスラ書ける。メモを見て、記憶を伝い、日記を書いた。

数時間すると、気力がなくなってきた。気分の浮き沈みは困る。眠くなってきた。とりあえす先に昼ごはんを食べようと思い、パン屋に行く。少し高いが、たまにパンを食べたくなる。お惣菜系のパンを三つほど買った。美味しかった。

横になった。洗濯機を回してそのままにしていたのを思い出した。干すのが億劫で放置してしまうことがある。洗濯機を回したときは元気で、洗濯が終わったときには元気がなくなっている。よくあることだ。元気の量の予算管理は難しい。

横になって、また追い出された会社について考えた。考えたい訳じゃないのだが。「なんで僕なんだ」って守られてクビにならなかった人たちの顔が脳内再生され「僕の方が優秀じゃないのかな」と考えてしまう。こういう比較にいいことはない。比べるとしどくなるのだ。

比べないこと。そして「僕はあいつらと次元が違う、同じ世界にいてはいけない、アーティステックな人間なんだ」と思うことにした。もしかしたら、これがルサンチマンと呼ばれる感情なのかもしれない。

しかし、優秀さって色々あって、僕みたいに物事が整理できて論理的批判的に考えるのが多少得意でも、ある特定の技術や人当たり、ふわっとでも物事を前に進める泥臭さみたいなのが重宝される場合もある。そして僕がうつ病、事業部長に忌み嫌われてたという要因もあるだろう。

「いや、優秀じゃないから、その会社をクビになったんだろ」という事実は認めつつ、思考力や文章力は「いやいや、流石にあいつよりは…」と比べてしまうから、やはり単純に客観的に比べようのない、比べても意味がなく、しんどくなるだけだ、という結論だ。

だから、建設的に内省しつつ「僕の能力、人間力などが活かされる場所、しっかり評価される場所ではなかった」と捉えることにした。みたいなことを考えながら、疲れて眠った。

起きてパソコンに向かう。相手をしてほしいのか、猫がにゃーにゃーと鳴いている。机の上に乗ってきて、キーボードが打てなくなった。これがネコハラというもののようだ。

いつもは19時ごろにご飯を食べるが、書き切ってしまいたかったので、21時まで踏ん張った。文章を書くのが楽しいと感じた。出来事や感情を記録するの内に、ちょっとずつ自分や自分の感情への理解が深まったり考えるコツみたいなのが身についたりして、楽しい。改めて実感して良かった。

晩ごはんはコンビニのたらこスパゲティと明太子もちチーズグラタンを食べる。驚くほど美味しかった。愛着があるのはファミリーマートだが、お惣菜などを食べて美味しさや企画に驚かされるのはいつもセブンイレブンだった。たまにご褒美にたらこスパゲティと明太子もちチーズグラタンセットを食べようと思う。

ダラダラしながらSNSを見ていると、「『安心してください、と微笑んだ』と訳そうとしたが、安村氏を連想されるから、訳文を変えた」というツイートを見かけた。翻訳は面白い。そのときに流行っているものにも目を向けて、意図しない連想を防がないといけない。「うっせぇわ」「ダメよ〜、ダメダメ」「それってあなたの感想ですよね」「今でしょ」など、流行りのセリフは気を付けないといけない。僕は数年前社内翻訳をしていたけど、また少し翻訳をしたくなってきた。翻訳って面白い。

クレジットカード決済が上手くいかないので支払い方法を変更してください、とSpotifyとDisney+から通知が来ていたので、どちらも解約した。お金がないし、他のサービスで賄えそうだったから。そして眠りについた。