身体を動かす衝動

日記

2023/05/12

今日も半日寝ていた。いつまでのこの気力の無さに囚われると考えると怖い。散歩に出よう。ストレッチをしよう。身体を動かして食にも気を使って、ちょっとずつ健康体になろう。でないと、ずっと眠くて怠くて、好きなことすらできない。

人間は運動したい本能があるのだろうか。狩猟時代は走り回っていて古代から身体を使った遊びや競争はあった。食を得ないといけない手段としての運動、身体を使う享楽的目的としての運動。運動のためだけの運動、例えば一人で走ること以外の目的なく黙々と走りたい、という欲求はあるのだろうか。

僕は7年間、学校の部活動としてバスケットボールをしていた。何が楽しくて毎日練習をしていたのだろう。ビクビクしながら監督や先輩に怒鳴られて、苦しいほど走らされて、授業中に眠くなっても身体を起こしてほぼ毎日部活をしていた。途中からは思考停止して「バスケットボール部以外の選択肢はない」と考えていた。今振り返ると、バンドをしたり絵を描いたりというのも楽しそうだなと思う。でも当時は辞めよう、何のためにやってるんだろう、なんて一切考えなかった。

遊びとしての運動、鍛錬としての運動、集団行動としての運動に楽しさを覚えていたのかもしれない。バスケットボールというスポーツが好きだった。スピーディーな動き、お洒落なボール捌き、空間や心理を扱う知的さ、ネットにボールが入る感覚、飽きずにできた理由はその面白さだったと思う。

そして体育会系の部活でそれなりに厳しい練習に耐えている、という意識に高揚していた。鍛錬をj積み少しずつ技術が上がっている感覚、身体能力が上がっている感覚、できなかったことができるようになっていそれ自体を楽しんでいた。さらに帰属意識。チームメイトと一緒に目標に向かって励んでいた。休めない、辞められないという義務感があった。負けたくない、試合に出たいという向上心があった。

運動それ自体が好きというよりも、ゲーム、技術向上、競争・集団行動としての運動に向き合っていたのかもしれない。例えばラグビーでもよかったのかもしれないし、バンドでも美術部でも、もしかしたらよかったのかもしれない。

でも最近無性に身体を動かしたくなることがある。だから性質なのか本能なのか、眠っているんだろうな。