朝起きて、猫に餌をやり、二度寝した。いつもより心の疲れが重い感覚があった。昨日も、色々と考えてしまい、勝手に心が傷付いてしまった。苛立ちと悲しみの間くらいの感情だったかもしれない。なぜわざわざ傷付くのか、なぜ些細なことをイチイチ気にするのか、と自分を責めた。
お昼ごろに起きた。愛猫に挨拶をし、机に座る。パソコンを叩いていると、愛猫が机に登ってきた。キーボードを少し机の外側にやり、奇妙な姿勢で文章を書き続けた。少しだけ書いて、猫と遊ぶことにした。ビーズクッションにもたれて、半分寝転ぶような姿勢になり、誘うと、猫がお腹の上に乗る。ツチノコのように丸まってゴロゴロ言っていた。少し早めに出発しようと思ったが、そのまま猫の温かみをお腹に感じていた。
飽きたのか、愛猫がお腹から降りた。整形外科までまだ時間があったので、小一時間ほどカフェに行こうと思った。駅を歩きながら「自他境界を意識して。曖昧になったら気付いて」と自分に言い聞かせる。駅や電車が少しだけ怖く感じて、緊張するようになった。「ストレスがかかる」と認識しておいて、疲れが来る前提で、予定を組まないといけないな。
カフェでアイスコーヒーを頼み、自尊心についての本を開く。能力や成果に関する「できる」「持っている」という感覚の自信が、脆い。常に他者の評価が軸となる。今の自分の在り方、「こういう心意気を大切にしている」「こんな存在になろうとしている」についての安心感、肯定感が本当に自信だ。本当の自信は他者によって揺さぶられない。どんなアクションを取ろうが、どんな結果であろうが、自分の在り方への自尊心、肯定感がそこにある。そんな考え方を読み、「私にもできそうかも」と感じた。
整形外科へ向かう。夕方だったから、少し暗かった。でも、冷たい風が気持ち良かった。「何とか大丈夫そう」「自分について肯定的に捉えられそう」という気がした。古めかしい木造のレストランの横を通る。オムライスが美味しそうだった。今度、ここへ来てみよう。
整形外科でリハビリを行った。ストレッチや軽いトレーニングのおかげで、少しずつ状態は良くなると、伝えたい。「体が硬いですね」と言われたり、「腹式呼吸がうまくなりましたね」と言われたり、引き続き身体には気を使いたいなと思う。深呼吸を続けているおかげで、お腹の使い方がうまくなったのかもしれない。腰が良くなったら、走りたい。走る気持ち良さを感じたい。
整形外科を出て、もう一度カフェに行こうと思ったが、心が弱っているような感じがした。身体の萎縮、少しいつもと違う力の入り方、緊張と恐怖を少し感じる。少し迷ったけど、ティーを飲みながらなら、小一時間は頑張れるかなと思って、カフェに入った。本を読む。ティーを飲む。SNSとの向き合い方を考える。「こういう風に、良くしよう、という心の姿勢を肯定して尊重したいな、うまくいかず傷付くことがあっても」と思った。
少しビクビクしながら電車に乗り、コンビニで納豆を買って、ご飯を炊いて、洗濯機を回す。ご飯を炊くのは久しぶりだった。夜に家事をすると、うまく気が紛れそうな気がした。夜の過ごし方がどんどんうまくなっているかもしれない。焼売と納豆ご飯を食べ、猫に晩ご飯をやり、歯磨きをして、洗濯物を干し、今これを書いている。猫は後ろで寝ている。明日は、文章をSNSに投稿する新しい仕組みを考えようかなと思う。今日もいい日だった。温かくして寝よう。
おしまい。