PR

狂気、信念、行動力

日記
記事内には広告が含まれています。

二度寝せず7時くらいに起きる。そのまま机に座り文章を書く。一つ書いて公開した。少し気持ちが落ち込んでいた。明確な理由は分からない。睡眠不足かもしれない。うつ病になってから睡眠の量と質が如実に気分、体調に影響を与えることを知った。以前は多少の睡眠不足でもいつも通り生活できた。眠いとは感じても体調が悪いとは感じない。うつ病になると、睡眠がイマイチなとき、手足やお腹辺りに違和感がある。気持ち悪い。頭の中で何か突っかかるような気がして集中しにくい。幸せにとって睡眠ほど大切なものはないかもしれない。

少し横になると回復できた。起き上がり、もう一本文章を書く。書き始めると内容が生まれてくる感覚が楽しい。考えて書き始めるのではなく、書きながら考える。書くとどんどん先に進める。この感覚で書こうと考えてなかったことも気付いたら発想しているから、少し心が穏やかになる。集中して没頭して頭がクリアになり、爽快感、充足感のようなものが生まれる。

心に動きを与えられるような文章を書きたい。ある言葉に出会うと、心が穏やかになったり勇気が湧いてきたりすることがある。ガラッと人生を変えるような文章でなくていい。今日一日、今一瞬でも心が微笑みたくなるような、心の目に炎が宿るような、そんな文章を書ければいいなと思う。

書き続けるしかない。近道なんてなく、何かに遭遇して、何かを実行して、マジカルに力強い文章が書ける訳じゃない。本を読んで街に出て映画を観て人と話して音楽を聴いて生活して書いて、を何度も何度も何度も繰り返して初めてちょっと良い文章が書ける。僕は才能がない。薄っぺらい。浅い。技術がない。だからこそ、物事をじっくりと観察して様々な感情や価値観やストーリーをストックし書いて考えて書いて考えて熟成させる、に毎日勤しむしかないのだ。熱量、狂気行動力。変人になってイカれた目になって買き続ける。難しいことだろうけど、創る側の人間になりたい。憧れで止めず、同じ土俵に立ちたい。

エッセイのようなものを書き、力尽きた。僕の文章は誰かに届いているのだろうか。誰かに届くような文章を書けているのだろうか。ときどき自信がなくなる。落ち込みが激しかったので早めの晩ご飯にした。セブンイレブンのハンバーグがおいしい。コンビニの商品開発にはいつも度肝を抜かれる。おいしいのもそうだが、ハンバーグを袋からさらに移すとき、ソースが袋にこびりつかず、スーッと皿に流れるのだ。僕は驚いた。おいしいためなら多少の不便は仕方ない、ではなく、利便性も高いのだ。興奮して白ご飯をたくさん食べてしまう。絶対にリピートするおいしさ。誰かに語りたくなるおいしさ。小さい楽しいが増えて脳内がハッピーになる。

しかし目眩がする。良性発作性頭位目眩症らしい。頭がヴォンヴォンと回転する感覚がある。睡眠が悪いと起きる。横になる。寝る。変な夢を見る。起きる。19時から二時間ほど寝たのだが、昼寝の類での夢は変な夢である。覚えていないが気持ち悪さだけ残る。

よく見る夢は幾つかあるが、その一つは大学バスケの練習、試合補助をサボる、というものである。いや、サボっている状況で久しぶりに試合を観に来る、という類だ。県や市が運営するような体育館に不安になりながら足を踏み入れ同じ大学の人たちがどこにいるか探す。探すが試合を観たいだけで見つかりたくはないから、集団に紛れたりしながら探り探りコソコソと目当ての試合を探す。

しかし「おぉ!ザキヤマ!(当時のあだ名)」と声を掛けられる。僕が嫌いな山下(仮名)という先輩。別にサボっていたことを責められる訳ではないが、なぜか「これやっといて」と頼まれる。僕はモヤっとする。山下(仮名)という人間が嫌いだ。一度殴られそうになったし、僕のことを明らかに見下して馬鹿にしているのだ。ハハ、と曖昧な返事をして僕は逃げる。そして席に着き居心地の悪さを感じながら目当ての試合を観る。と、ここまでが夢で、起きたら居心地の悪さ、山下(仮名)に見下された不快さだけ残る。

嫌な夢は不快さだけ残るから気持ち悪い。父と怒鳴り合いの喧嘩をする夢、バスケットボールの試合直前なのにシューズの靴細が全く結べない夢、頭が重たいまま起きて仕事を始めようとするが起きたのは夢でまだ寝ていてまた起きてそれも夢でを永遠にループする夢、知らない誰かに追いかけられて残虐に殺される夢、起きた後にも不快な感覚だけ脳にこびりついて疲れる。

不快な夢から目覚め、アイスを食べて映画を観た。『AIR/エア』という作品。NIKEは当時ランニングシューズだと業績が良かったが、バスケットボール部門は低迷状態だった。立て直しを命じられた主人公はある選手と契約を試みる。当時バスケットボールシューズでシェアが大きかったのはアディダスとコンバース。その選手はNIKEに全く興味を示さない。しかし主人公は他の選手の予算も注ぎ込んでその選手に賭ける。狂った行動力でプレゼンをする。その選手はマイケル・ジョーダン。エアジョーダンの誕生秘話である。

マイケル・ジョーダンとの契約に成功した主人公には、狂った信念があった。マイケル・ジョーダンは当時から注目されていたとはいえ、過去のレジェンドを超えるレジェンドになり得る選手とまでは考えられていなかった。でも主人公は信じた。他の人が見えないポテンシャル、偉大さを感じ、突き進んだ。ときには商習慣を破って熱く交渉をした。

信念、直感、狂気、熱量、行動力。一般人とは一線を画していた。他の人からすると常軌を逸している考え方、行動だった。狂っていた。変人だった。それでも人々に有無を言わせない熱量で、エアジョーダンを生み出す。今までの成功に繋がる。常識を壊す人は、狂っているのだろう。狂ったような信念と狂ったような行動力を持つ。思い付くくらいなら誰だってできるかもしれない。でも「絶対にこれなんだ!」と直感への揺るがない強い意思を持ちやり方なんて気にせず行動する。リスクは莫大でも行動する。成功には狂気、信念、行動力が必須なのかもしれない。