何かが足りない気分

日記

2023/07/31

お昼すぎに起きた。頭と体が重たかった。お風呂場が広い家に住んでる夢見た。一軒家だった。猫と犬がたくさんいた。現実で、メールを確認すると、給料が振り込まれた連絡があった。明細をみると、税金や年金で10万円以上引かれていた。僕はため息をついた。

シャワーを浴びるなど諸々の準備をして机に座る。パソコンのキーボードを叩いて幾つかの記事を投稿する。7月の文字数は150,000文字だった。先月より五万文字多く、嬉しくなった。八月も同じペースもしくはもっと速く書けるように頑張りたいなと少し士気が上がる。ライターが一日何文字くらい書くのが相場か調べてみると、5,000文字〜10,000文字くらいらしい。20日活動したとすると、200,000文字は書かないといけない。品質の話も考えると、まだまだ遅いと分かり、気が引き締まる。

食料を買いに近くのスーパーへ向かう。家賃を振り込んだ。スーパーへ向かう、近くのラーメン屋はいつも通り満員だった。数分しかかからないのに歩いてる間に高い気温が肌を刺激する。スーパーに足を踏み入れると冷房の風が肌に優しく触れる。お惣菜がほしくて冷凍食品エリアにいき、いつもとは違う商品を購入してみた。少し心が躍った。お惣菜コーナーで今日のおかずとしてかき揚げ、餃子、コロッケを買った。

家の前で路上喫煙をしている人がいて、僕の眉間に皺が寄る。部屋に入り、冷凍庫に冷凍食品を詰めた。ギリギリ全部入った。ご飯を炊き、居間に入ると猫が出迎えてくれた。猫が近寄りふくらはぎ辺りに身体を擦ってくれる。僕が座ってビーズクッションにもたれると、猫が僕の上に乗ってきた。僕は猫を撫でる。猫は姿勢を何度か変え、僕の膝を支えにして胸の辺りでじっと止まった。僕は何度も撫でた。猫は十分くらい座っていると、満足したように僕の膝を降りた。

明日映画館に行こうと思い、予約をした。いくつか観たい映画があるので、複数予約しようと思ったが、一つ目を観た後で決めようと思い止めた。映画の料金がいつもより安いことに気付き、明日は月の初日だと気付く。あと一ヶ月で正式に無職だなと思い、心臓がキュッと締められた感じがした。

スマホで少しだけ文章を書いたあと、いつものように、YouTubeを見ながら晩ごはんを食べる。準備のときに少しお惣菜を買いすぎたかもしれないと気付いた。喉を通るアップルジュースで涼しい気分になる。一ヶ月ぶりくらいにかき揚げを食べて、幸せな気分になった。

ご飯が食べ終わって、横になってダラダラとスマホゲームをしたりSNSを見たりしていた。やはり夜になると、事実上クビになった会社のことを思い出してしまう。毎日二、三回は感情が乱れるみたいだ。

僕は「ベンチャー企業」「スタートアップ企業」と呼ばれる種類の会社に勤めていて、よく「スタートアップはリスクがある」と言われていた。実際に経営不振でリーダーをしていたチームが解散になり、「リスクの対価として何を得られたか」をメモに書きなぐってみた。

おそらくスタートアップ企業でなければ任せられるはずのない仕事任せてもらって、ビジネススキルは皆無だったが実業務を任せてもらいながら教育してもらい、一回り上の人たちと仕事できて、大きな企業の顧客、チームリーダー、社内プロジェクトなども任せてもらった。うつ病になり、退職後に僕と同じ等級の人が年収100万多くもらっていて悲しくなり、最終的には会社から捨てられた気分だけど、遠回りしてやりたいことが見つかったから良かったのかもしれないと、自分に言い聞かせた。

僕は今年31歳でうつ病の治療中で、あと1ヶ月で無職になる予定だ。何だかやるせない気分になった。未来のことを考えると不安だし充足感が常にある。いつも何かが足りないような気がしている。毎日成長してるか分からず自分の能力や知識みたいなものに満足していないし、不安を解決するには成長することが正解なのか、よく分からない。

これから全く違う領域で仕事をしたいと思ってるのけど、こんな僕でもやっていけるのか、すごく不安だ。もし上手くいかなかった場合、自尊心の基礎になるものは何なのだろうと考える。生きてるだけで十分と言い聞かせたいですが、足りないと感じている部分もどこかにある。

Twitterで「絵、文章、曲作りなど『何かしらを創るのが好き』を持ってる人は、心の拠り所(打ち込める趣味)として人生の宝だと思うから仕事にできなくても大切にしてほしい」と書かれていて、上手くいかなくても、文章を書く、絵を描く活動は一生続けたいと思った。

不安な気持ちになりながら「よし、明日から広告とSEO勉強するか。書くペースは何となく掴めてきた気がする。続けられるように体調を整えないとな」と考えて、マットレスの上に寝転がる。八月はどんな月になるだろうか。僕は八月をどんな月にできるだろうか。