今朝はメンタルクリニックに行った。少し自分の心身について話す。三週間前よりは良くなってる。たまにずっと眠たくて気力がない。転職活動はまだしていない。休み中である。フリーで働けないかも考えている。薬をもらった。特に変わりはない。基本的に薬をもらうだけなので、対話をするようなセラピーもしたい。ただ高いのだ。
一度カウンセリングを受けたことがある。アパートの一室だった。ぬいぐるみやベッド、ピアノや絵本が置いてあったのを覚えている。過去の出来事について話した。最近彼女と別れたこと。劣等感。しんどい仕事。そして絵を書いたのを覚えている。何を書いても良かった。クレヨンで何かを書いた。そして「なぜそれを書いたと思うか」を後付けで説明していった。「この太陽はあのときの出来事を表していて…」「この部分が黒で塗り潰されているのは、こういう感情を描いていて…」などである。一回だけで良くなるものでは決してないが、それ以来、そのカウンセリングは受けることはなかった。不思議な体験だった。
誰かに話す、何かで表現するというのは、気を軽くする。カフェや居酒屋で人と話してSNSに書き込んで、日記を書いて絵を描いて。外に出していく内に整理されていく。外に出していく内にもっと感情を理解できる。治療のつもりで絵を描いて日記を書いて、をした方がいいんだろうな。
メンタルクリニックの後、カフェでお昼を食べた。ホットドッグ。最近ずっとホットドッグを食べたかった。アメリカ留学中にニューヨークに行ったとき、ホットドッグの屋台が散見された。数ドルだった気がする。柔らかめのコッペパンに味付けされた玉ねぎとソーセージ、ケチャップとマスタードをかける。それだけ。とてもシンプルでとてもおいしい。忘れられない。日本では食べられないのだろうか。
アイスコーヒーを飲みながら、会社をクビになった怒り、恨みを言葉にした。何度か文章にしていたが、まだ毎日数回思い出してしまうので、成仏を少しでも早めたいと書き殴る。今回は一番細かく整理できたかもしれない。完全な無関心の境地に立ちたいのだが、まだ時間がかかりそうだ。
ルーヴル美術館展を見に美術館に向かった。「ルーヴル(LOUVRE)には愛(LOVE)がある。」という何とも洒落たコピーがあった。愛についての展覧会。夢中になって回れた。描く対象が、神話、聖家族・キリスト教、一般市民と移り変わり、愛の概念も「支配、略奪」「孝愛、自己犠牲」「性愛、享楽」と時代によって異なるらしい。根源的感情、普遍的テーマで、自分や巷の恋愛沙汰などを考えながら楽しんだ。少し恋愛をしたくなった。
アートのことはよく分からないが、西洋絵画はロジカルなのだなと思った。特に宗教画や神話画にはモチーフがあり、物や色がシンボルとして特定の概念を表す、という約束事があるらしい。月桂樹は「名声」、剣は「正義」、かんぬきは「男性性器」を暗示する。鑑賞者が作家の求める解釈を正しく導くために、色んなヒントが散りばめられる。ロジカルに読み解くことができる。この性質含め、西洋美術史を勉強したくなった。数冊書籍を買おうと思う。
夜は『セントラル・・インテリジェンス』というコメディ映画を観た。高校時代の人気者で今冴えない生活を送る会計士に元いじめられっ子が連絡があるが、元いじめられっ子はCIA捜査官で会計士は陰謀論に巻き込まれるというストーリー。何も考えずに楽しめるコメディだった。コメディアンのケビン・ハートが面白い。スタンダップコメディを観たことがあるが、軽快な語り口、戸惑いや狼狽えが読み取れる豊かな表情など、馬鹿笑いができる面白さ。今度なぜ面白いか、もっと考えてみようかな。
2023/05/31